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執筆者の写真小沢良平

今年度の受験

12月になり学校の三者面談が始まったため、今まで緩んでいた生徒も『受験だ…』という雰囲気になってきていると思います。


今年度はコロナの影響で様々なものが変化しました。最近また感染者数や重症者数が増えてきているため、受験が通常どおり行われるのかが心配です。都立入試では休み時間が20分から30分に変更になりました。これは、トイレの行列防止や、換気をした後の寒い教室のままテストが始まらないようになど、複数の効果を考えてのものだと思います。しかし、この30分は凄まじく長いです。休み時間の過ごし方も考えておかなければなりません。


休み時間で最もやってはならないことは、終わった科目の確認です。「問4ってウだよね?」「俺もウにした!」これは意味がありません。基本的には最終確認をすることをお薦めします。各科目の前に漢字、公式、単語・熟語、苦手範囲の用語など、ギリギリまであがきましょう。それで1点でも上がればラッキーです。しっかり勉強してきたという自信が持てているようであれば、リラックスすることに努めましょう。寝るのはダメです。好きな本を読むなどが良いとは思います。友達に話してリラックスしたいのであれば、事前に相談して了承を得ておきましょう。周りの迷惑にならないように注意が必要です。


さて、その他の変更に関してあらゆるケースを想定しておき、受験のルール変更に慌てないようにしておく必要があると思います。私立高校は『私立』なので、学校によって対応が違う可能性が大きいです。以下、個人的に思う、変更の可能性が考えられる点です。


①密を避けるために、時間をずらして受験。

日程を複数にすると、問題用紙を回収しても問題が出回ることは予測されるので、日程を増やすことは考えにくい。都心の高校に受験生が一斉に集まると、電車も校門付近も密になる可能性が高い。仕事に行く大人と時間をずらすため、全員1時間遅らせてスタートすることや、受験生を半分に分けて、9時から始まる生徒と2時間目の10時20分から始める生徒に分けるなどが、起きる可能性はある。


②都立共通入試は各中学校で実施。

共通入試の高校は問題用紙さえあれば各中学校でも実施が可能だと思われる。これにより、電車での人の移動を少なくすることができる。自校作成の高校の受験を中学でやるのは厳しいと思われる。


③受験番号順ではなく、学校ごと、地域ごとに座席が決まる。

仮に、とある中学に無症状の感染者が複数いるとした場合、受験番号ごとに座らせるとその生徒たちが複数の教室に行くことになり、感染が広がる可能性がある。少しでも可能性を減らすためには、中学校ごと、地域ごとに座らせる方が良いと考えられる。顔見知りが同じ教室に増えることになるので、悪い意味で緊張感がなくなることに注意が必要。


今年度が受験であることは不運と言えるかもしれませんが、過ぎた後に不運だったから何か補償があるわけではありません。条件は皆同じです。充実した高校生活を送るために、頑張りましょう。

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