私は『受験勉強は階段作りの様なもの』と生徒に説明しています。
ゴール、つまり受験当日に向けて、1日1m進まなければならず、階段を作っていくというイメージです。どんな階段を作るのか、どのくらいのペースで登れば良いのかなど、現状と目標、生徒の能力などが関わるため、人によって大きく違います。
例えば、受験1年前だとします。ゴールまでは365m残っています。
同じスタートをするAさんとBさんがいるとします。図にするとこんな感じです。
Aさんは1日目にある程度勉強をしましたが、Bさんは何もしませんでした。
でも、時間は止まってくれないので2人とも1m進みます。すると下の様になります。
これが3日続くと…
差が開きましたね。
その差にBさんが気付き、ヤバいと思って同じ質、同じ量の勉強をしても…
当たり前ですが追い付きません。これが『勉強したのにできるようにならない』や『あいつは頭がいいから違う』という言い訳の原因です。
また、追い付こうとして急な階段を作っても
今まで登ってこなかったため急には登れないでしょうし、階段を作った経験もないため、しっかりした階段が作れないかもしれません。これが、『勉強しようと思ったけどできないからあきらめる』の原因です。
そして最も危険なのが、『わかったつもり』で勉強を続けている場合です。
基礎がしっかりした階段が作れておらず、スカスカな階段だと…
こんな階段ができあがります。
この人が今後も同じ勉強を続けた場合、どうなるでしょう。
こうです。階段を作っているのに高さがあまり上がっていません。これが『やってるはずなのに結果が出ない』という状態です。やり方が間違っている、やる量が足りない、確認をしない、など様々な要因がありますが、こんな勉強をしてしまっている人が多いです。
受験の日程は全員共通です。自分が望む高さに達していなくても、その日が来たらその高さで試験を受けなければなりません。10mの高さの階段しかできていないのに、20mの高さに乗りたい。
これでは合格できませんよね。不合格になるか、志望校のレベルを下げるか、どちらかの選択になってしまいます。
正しい作り方で、正しい親方の指導を受け、良い材料や道具を使いこなし、適切なペースで、適切な階段をしっかり作れば、ちゃんと乗れます。
正しい勉強方法で、正しい指導を受け、良い環境で良い問題を解き、適切なペースで、適切に勉強を重ねていけば、ちゃんと伸びます。もちろん、個人差はあります。しかし、伸びなかった人はいません。
やっているのに伸びないと思っている人、
そもそもやってこなかったからやり方が分かっていない人、
もっと伸ばしたい人、
ぜひ相談に来てください。
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