集団塾、少人数制クラス、個別指導
都立向け、私立向け、テスト対策が充実、入試対策が充実
様々な塾があります。
ラーメン屋であれば、美味しくない店は潰れて美味しい店だけ残りますが、塾は結果を出せていない塾でも潰れずに残る場合もあります。子どものためにどんな塾を選べば良いのかということを、講師歴20年の経験をもとにご説明いたします。
まず、内申重視か偏差値重視かで分かれます。
①学校の進度に合わせて進め、過去問を使いながらキッチリ内申対策をする。
②塾のカリキュラムに沿って進め、テスト前には対策をする。
③塾のカリキュラムに沿って進め、それ以外のことはやらない。
大きく分けるとこの3つです。
①の塾は、私立の単願推薦をメインとして、都立の場合は推薦で合格を狙っていくスタイルです。とにかく学校の成績を上げることに重点を置き、推薦がダメで一般入試になると完全な安全圏を受けさせる場合が多いです。このタイプのメリットは、推薦で合格を狙うため、筆記試験を受けないケースが多くなります。そのため生徒が喜びます。楽なので。デメリットとしては、早いと12月中旬には高校が決まるため、3ヶ月以上も勉強から離れて高校進学になるので、学年ビリからスタートすることになる可能性があります。また、偏差値対策をしないので、一般入試を戦ってきた生徒と比べ、知識が足りない、筆記が弱くなるなどが起こります。行きたい私立高校が決まっていて、そこには推薦制度があり、12月以降も気を抜かずに勉強できる生徒にはおすすめです。都立志望の生徒にはこのタイプの塾はおすすめしません。推薦は倍率も高く、リスクが大きいからです。
②の塾は、そこの教室長や講師がどれだけ生徒のことを考えているかで決まります。『カリキュラム』というものが存在すると、「それをこなせば良い」と考える講師は必ずいます。生徒の状況を把握せず、一方的にカリキュラムをこなし、ついてこれないのは生徒が悪いけど仕方ないから補習組みますよ…という塾が危険です。『補習が多い=しっかり見てくれている』ではありません。そもそも補習が必要ということは、塾の授業時間内で指導しきれていないということです。優秀生に向けた難問の補習ならいいですが。優秀な教室長や講師がいる教室であれば、理解しきれなかった生徒への補習は少なく、学校ごとの特殊な問題に対応する補習が多いはずです。このタイプの塾は見極めがかなり重要です。
③の塾は、私立一般入試しか考えていない生徒か優秀生におすすめです。私立一般入試の合否は、大半の高校では学校の成績(内申点)は関係なく筆記だけで決まります。そのため、内申対策は必要ありません。1さえ取らなければオール2でも難関校に合格できます。また、学校の勉強は自力でできるから入試対策だけ塾でやりたいという都立志望の生徒もこの塾に合うと思います。デメリットとしては、学校の勉強を疎かにすると学校の先生からの評価が下がり、三者面談などで口論になる場合があります。「僕はA高校に行きたいです。」「先生としてはこの内申点ではC高校にした方がいいと思うけど。」「でも偏差値では届いてますよ。」「そんなことは先生は認めません」実際にこんな生徒もいました。
いかがでしょうか。自分の理想の進路によって塾選びをする必要があります。また、集団と個別の違いに関しては次回書きたいと思います。
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