そんなものは無いのが大半です。1万人に1人くらいは、「中学、高校で学習する内容には興味がなく、自分は〇〇の道で生きていきたいと思う。そのための努力は全力でしている。中学はオール3で十分で、近所の△△高校に行き、卒業後に〇〇のための専門学校に通って資格を取る。それに向けて全力で頑張っている」という子どももいるかもしれません。夢が明確に定まったことにより、凄まじいまでの努力をする子どもは、数名見てきました。
大半の子どもが言う「めんどくさい」「やる気が起きない」というのは理由ではなく気持ちの問題で、「やる理由がわからない」というのは逃げ口上です。
大人は基本的に嫌でも仕事をしますが、なぜでしょう。生活がかかっているからですよね。特に何もしなくても月収30万が手に入るのであれば、贅沢を求めず、働かないという選択をする人も多いはずです。子どもは、勉強しない=生きていけないではありません。目的、目標、メリットがなければ大人も働くことをしないですよね?子どもが勉強しないのも当然です。
子どもに勉強をさせる方法は大きく3つあると思っています。
1つ目は、小さいころから『やらなければならないことを全力でやる』という教育をすること。これは、小学校に入るまでにはやっておかなければならないので、手遅れという場合が多いと思います。
2つ目は、メリットを与えることです。最も良いのは勉強の価値を理解させることですが、お小遣いの様な報酬でもいいでしょう。大変だと思う以上に自分にプラスがあれば、頑張ることができます。
最終手段として3つ目は、親も一緒に頑張ることです。勉強を頑張らないタイプの子どもは、親が必死に働いているということを考えません。働いて帰ってきた親がテレビを見ていると、『自分はダラダラしてるのに俺だけ勉強?』など考えます。そのため、子どもが勉強をする時間に、親も一緒に資格の勉強をする。親は2級、子どもは3級で、一緒に検定を受ける。漢字や単語を一緒に覚えて問題の出し合いをする。親は一か月禁煙、子どもは一か月勉強を頑張り、禁煙で貯まったお金で月末に豪華な食事をする。など、一緒に頑張るということです。
小沢塾では勉強を通じて『思考することの重要性』を教えています。昭和的な考え方かもしれませんが、『考えられる大人』になってもらいたいと思っているからです。生き方が多様化している今、それでも学歴というものが必要な部分がありますが、強く楽しく生きていくためには、『考える力』と、勉強ができるというものとは違う『頭の良さ』が必要だと思っています。
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