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執筆者の写真小沢良平

志望校合格のためのデッドライン

「勝負の夏」「受験の天王山」など様々な言われ方をすることがありますが、「夏休みから受験勉強を始めれば良い結果が出る」というのは間違っています。もちろんそれで十分間に合う人もいます。ただしそれは、現実に近い目標を設定した場合や、今まである程度勉強してきている場合など、限られたのみ場合です。


では、いつから勉強を始めれば行きたい高校に合格することができるのでしょうか。


まず、都立・私立、推薦・一般などいろいろありますが、受験を2月としておきます。また、私立一般を第一志望とした場合は内申点を度外視する可能性もありますが、併願や都立の事を考え、内申も取りたいと考えるとします。


2月から頑張ったとしたら...?

遅すぎです。1月から始めても遅い。これは当たり前でしょう。内申が決まった後から頑張り始めても一定以上のところは目指せませんし、1~2ヶ月で3年間分の復習が十分にできるわけがありません。


では、内申を取るためにいつから頑張ればいいのか。


2学期期末で結果を出せば...?

違います。受験に使われる内申点は中3の1学期と2学期の合計で決まります。例えば、1学期期末が50点、2学期中間も50点だったが、2学期期末に100点を取った。これでも内申は3の可能性が高いです。3回のテストの平均点が約67点だからです。


1学期期末から結果を出せば...?

これが正しいです。中3の1学期期末で十分な結果を出すことができれば、良い内申を取れる可能性が高まります。もちろん2学期中間と期末でも結果を出すことが必要です。


では、1学期期末で十分な結果を出すためには、いつから頑張ればいいのでしょう。


中3になったら頑張る…?

自分に合う正しい勉強法が確立していて、志望校が明確に決まっている人はこれで大丈夫でしょう。あとは油断せず努力を積み重ねるだけです。


しかし、大半の人はそうではないはずです。「数学のテストで点数を取るには何をすればいい?」「英語のテストで80点取るためには何をどれくらいやればいい?」「〇〇高校を第一志望とする場合にはどれくらいの内申が必要?」こういった質問に具体的に答えられるのであれば問題ないですが、しっかりとした答えを言えますか?「頑張る」という答えはもちろんダメです。


中2の冬休みから頑張る!

私はこれが正解の1つだと考えています。(当たり前ですが、中1の最初からしっかり頑張っている方が良いです。ただそれは現実的ではないと思っています。)

中2の冬休みにある程度の志望校を決め、目標の内申を設定する。1学期と2学期の定期試験の分析をし、何を、どれくらい、どの様に勉強すれば目標の内申に達する点数が取れるかを考える。それを実践して、中2の学年末テストの結果を見る。その出来具合によって必要な修正をし、中3の1学期期末から十分な点数が取れるように努力する。

これを実践できた私の生徒は全員第一志望合格を勝ち取っています。


注意点として知っておいてほしいことがあります。

中2の冬休みから勉強を頑張り始めて学年末テストで良い結果が出せたとしても、中2の3学期の成績はほぼ上がりません。3学期の成績は学年の成績であり、3学期単独ではないからです。そのため、成績ではなくテストの点数で結果を見る必要があります。テストで目標点を取ることができるのか、そのための勉強はどうすれば良いのかということが理解できれば良いです。


もうすぐ2学期期末があり、冬休みがやってきます。中3は必死に受験勉強をしていると思いますが、中1・2はどうでしょうか。この時期の中3に「もっと前から勉強頑張ってれば良かったでしょ?」と聞くと、もれなく全員が「はい…」と言います。

「早くから勉強始めてきて良かったね!」「はい!」と言えるようにしてほしいです。

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