思考することの重要性
- 小沢良平
- 7 日前
- 読了時間: 3分
有名な問題ですが、考えてみてください。
多くの生徒に出したことがある問題です。
【問題】
ある船に、羊が26頭、ヤギ10頭が乗っています。
この船の船長の年齢は?
下にスクロールすると答えがあります。
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【正解】
わからない
最もやってほしくない答えが「36歳」です。
「出てきた数字を足したり、引いたり、かけたりしてみて、それっぽい数字を選びました」という生徒が多くいましたが、「何でそいうい計算をしたの?」と聞くと、「なんとなく?」「他にやれることがないから」などの返答が多かったです。
この様に、しっかり考えずに根拠も何もない答えをとりあえず出す、という行為をする生徒が増えてきている様に感じます。もちろん、「正解でご褒美、間違えたらペナルティ」などがあればもっと真剣に考えた可能性もありますが、そうでなくとも、直面した問題に対してしっかり考える、自分が出した答えが正しいかどうかを考えてみる、という行動ができるようになっていってほしいです。
他の解答例としては、
生徒「船長だから免許を持ってるだろうし、ベテランだろうから…40歳くらい!」
私「おじいちゃんが操船していて、「わしの2歳の孫が船長じゃ!ワッハッハ!」みたいなこともあるでしょ。」
生徒「それはズルくないですか?」
というのもありました。
自分なりに考えて答えを出そうとしているところは偉いですが、根拠がありません。「40歳くらい」と言う前に「本当にそれでいいのか?」という自問をし、「これじゃダメだ」と立ち止まって考え直してほしいです。
受験での筆記試験の問題には、必ず正解となる解答が存在します。記述問題などを除けば正解は1つに限定されます。それは「そういう問題を出しているから」です。反対に、面接や集団討論では、正解は1つとは限りません。正解と言えるものが無く、それを模索する場合もあります。
集団討論の練習には私も生徒役として加わることがあり、以下の様なことがありました。
【お題】無人島に1つだけ物を持って行けるとしたら
今、これを読んでくれているあなたは何を選びますか?
自分の答えを出してからスクロールしてみてください。
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生徒A「ナイフです。」
生徒B「ライターです。」
生徒C「水着です。」
私「探検なのか、遭難なのか、旅行なのかによって変わりますが、探検だとしたら...」
生徒ABC「!!」
もちろん正解はこれ、というものはありません。生徒AとBは探検や遭難を考え、Cはこれだけでは探検か旅行か分かりませんが、共通して言えることは、自分で勝手に設定を作ったということです。 「無人島だから…」と考える前に、「何で無人島に…?」と考えることができれば、様々なことが考えられます。
思考の幅を広げることが受験の合否に直結するわけではありませんが、自分の可能性を大きくすることには繋がると思っています。勉強をして、高得点を取り、高校に合格する、これにも大きな価値がありますが、なぜ勉強をするのか、何のためにその高校に行くのか、ということを考えて行動できるように、指導をしていきたいです。
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