こんなことを言ったこと、言われたことはありませんか?
「宿題忘れてごめんなさい」
「テストの点が悪くてごめんなさい」
「勉強サボってごめんなさい」
誰に対して謝るのでしょうか。未来の自分に謝っているんですかね。
謝るということは、相手に許してほしいからすることです。物を壊してしまったら、持ち主に謝りますよね。もちろん、学校の先生から怒られて親が恥ずかしい思いをした、信頼や期待を裏切ったから謝るということもあると思いますが。気を付けてほしいのは、『謝ったから許された』という考え方です。親から許されても、学校の先生から許されても、成績は良くなりません。勉強を怠った自分の状態はマイナスのままです。
大切なのは挽回する行動をすること、そして、その行動をした段階では0に戻るだけなので、周りに追い付いてはいません。それを理解し、追い付く努力し続けることです。
中3生が受験を意識でき始めていると感じています。「もっと勉強しておけば良かった」「成績ってこんなに大事だったんですね」という言葉も出てきています。中1からしっかり頑張ってきた生徒と、最近頑張り始める生徒との差は非常に大きいです。ここで、注意したい考えが2パターンあります。
1つ目は、『あいつと同じくらい勉強してるのに自分の方ができない。自分はダメなんだ…』というネガティブな考えです。事実『能力差』はあります。しかしその大半は『今までどれだけ頑張ってきたか』です。例えば、サッカー歴3年の努力家と、先週サッカーを始めたばかりの人。後者が1週間どれだけ頑張っても、追い付かないですよね?中3になって、ようやく火が付き始めたときにこの考えになってしまうと、自信がなくなり無力感を感じるので、勉強するのが嫌になります。
2つ目は、『今までは頑張ってなかったからこんな成績だけど、頑張れば俺はデキるから、志望校は〇〇高校です!』という自分を過大評価した考えです。テスト前に自信たっぷりだったのに結果が悪い生徒、「分かってるから大丈夫」というセリフが多い生徒、言い訳が多い生徒によくある傾向です。このタイプは、失敗すると周りの責任にするため、しっかり対応しないと改善されません。定期試験での失敗はまだしも、高校受験での失敗は今後に大きく影響します。
成績の取り方が分からないということは、人から評価される方法が分からないということ。勉強の仕方が分からないということは、仕事のやり方が分からないということ。宿題のやり方が分からないということは、自己研鑽のやり方が分からないということ。100%当てはまるわけではありませんが、将来そうなることが十分考えられます。
パソコンやスマホなど便利なものが増えた今、『考える』『試行錯誤する』ということができない子どもが増えてきています。何かあると『ネットで調べた』『〇〇のHPにそう書いてあった』と理由付け、自分で考えるということを放棄します。調べることは悪いことではありません。それを鵜呑みにしてしまうことが悪いことです。
何かをやると決めるのは自分、やらないと決めるのも自分です。未来の自分が今の自分に納得できるように、行動をしましょう。
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