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正しい解き直し

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 2022年10月14日
  • 読了時間: 3分

偏差値アップのためには解き直しが重要です。解けなかった問題が解けるようにならなければ偏差値は上がっていきません。解説を読んで、わからなければ先生に解説をしてもらい、後日1人で解き直しをして、類題を解いて…。解けるようになるまでには手間と時間が必要です。大変だからこそ解けたときの達成感は大きいですし、成長に繋がります。


その大変な解き直しにも、効率を上げる、合格率を上げるための正しい方法があります。いくつか紹介します。自分のやっている方法と比べてみてください。


①基本的な方針

全て解き直しをするのが理想のような気もしますが、効率と効果を考えると良くないです。『目標偏差値に達すること』が目的で、100点を取ることが目的ではないからです。例えば、目標偏差値が55で模試の偏差値が50だった場合は、その5ポイントを埋めるだけの解き直しをします。(余裕を持って57くらいまでやれるとさらに良いです。) また、ミスで点数を落としたのか解けなかったのかということの確認と、正答率の確認が必須です。20点分の解き直しが必要な場合に、1問ミスがあって5点落としたのであれば、残り15点分の解き直しを正答率が高い方からやることが無難です。正答率50%の問題が解けていないのに、5%の問題を解き直すことは効率が良いとは言えません。もちろん、得意不得意や問題の種類を考慮します。関数の40%より図形の20%の方が解きやすい人もいるでしょうし、思考問題の40%より暗記問題の20%をやった方が効率的だからです。


②科目

国語の読解問題の解き直しは効果が薄いです。(解き方を知らないのであればそれを知る必要はあります。) 『自信があったのに間違えた』『正答率が80%なのに間違えた』のような問題だけ解き直し、理解しておくことをおすすめします。漢字や文法、語句の問題はきっちりやりましょう。英数は得意不得意にもよりますが、正答率の高い方から解き直しをすることが無難でしょう。理社は正答率に関わらず、暗記の部分は全て解き直しをしても良いと思います。理科で理解が難しく正答率が低い問題は、目標偏差値に達するのであれば飛ばして良いです。


①4択問題

模擬試験でも入試でもア、イ、ウ、エの4つから選ぶ問題は多いです。

ここで問題です。4択問題で超難問が出たとします。2択に絞ることもできないタイプです。正答率は何%に近くなるでしょうか。


・50%

・25%

・10%

・0%


正解は25%です。0%では?と思った人もいると思いますが、超難問なのでほぼ全員が答えがわからず勘で答えます。そのため25%に近づきます。数%の優秀者は答えがわかるので、実際には25%よりも少し高くなることが多いです。25%未満の問題は、超難問ではなく『ひっかけ問題』です。特に理社の4択問題で、『正答率が10%しかないから解き直しはしなくていいや』とならないように気を付けたいです。それは難しいのではなく、ひっかけ問題の可能性が高いので、解き直しをして理解することで周りと差をつけることができます。



受験が近づくにつれて中3生は必死になります。みんなが頑張ると相対的な成長速度は遅くなります。より効率的に頑張りましょう。

 
 
 

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