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短い夏休み

執筆者の写真: 小沢良平小沢良平

更新日:2020年9月6日

区立の中学校で夏休みが始まりました。


『夏を制する者は受験を制す』

なんていう言葉もありますが、結論から言うと、今年は多くの中3生が後悔を残す夏になってしまうと思います。


高校見学に行く、夏期講習に通うなど、受験に関する様々な経験によって『中3生』から『受験生』へと意識が変わる夏。ここで乗り遅れると、志望校を下げなくてはならないなど大きなマイナスになるのが例年です。しかし、夏休みが短い今年、意識を変えるチャンスが少ないです。事実、現在の中3生の意識の差は、過去20年で最大かと思うくらいに開いています。


短い夏休みが終わると、早い学校は9月上旬にテストがあります。一般的な学校は、今年度は9月と11月の2回のテストで受験の内申点を決めます。つまり、このテストで受験の内申点の半分が決まると言っても過言ではありません。それは、あと約1ヶ月で『単願推薦がもらえる私立』『併願の私立』『目指せる都立』が決まるということです。私立単願、併願はほぼ内申点で決まりますし、都立も内申が低いと不利になるからです。この1ヶ月を頑張らないと、高校の選択肢が大きく狭まります。


この短い夏休みに何をすべきでしょうか。以下、当塾での基本的な方針です。(目標や現状によって一人ひとり違います。)

①学校の宿題が最優先

→抜けがあると内申点に大きく響きます。

②9月上旬にテストがある学校はテスト勉強をスタート

→学校のワークを進める、プリントを解き直すなど、今できる事はたくさんあります。特に技能科目は都立志望の生徒にとって重要です。9月下旬にテストがある学校は、8月下旬からテスト勉強を始めるため、今は③を優先します。

③模試の過去問を解き、自分の現状を把握し、理社から復習を始める

→『分かっている部分と分かっていない部分が分からない』というのが受験勉強をしていない状態です。それを早めに解決する必要があります。また、英数は未習の部分があるため、それを習ってからの方が効率が良いです。理社は早めに復習を始めておかないと、苦手な生徒は冬に大苦戦をします。


志望校が決まっている人は、今の自分と合格ラインの差を明確にすること。その差を埋めるための学習計画を立てて実行すること。志望校がまだ決まっていない人は、現状とどこまで目指せるかを知り、勉強の方針を決めること。それが今できていない人は、すでに出遅れています。


今年は後悔を残す中3が多くなると書きましたが、しっかり努力する受験生にとっては、例年にない大逆転のチャンスであるとも言えます。今の自分の立ち位置が分かっていない人は、1日でも早く行動しましょう。

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