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受験って

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 2020年2月19日
  • 読了時間: 3分

都立入試直前。中3生は、最後の追い込みを必死にやることも重要ですが、体調管理にも十分気を付けてほしいと思います。大切なのは、入試当日に全力を出し切ること。熱があって集中できなかった… おなかが痛くて冷静に考えられなかった… の様にならないようにしましょう。


さて、なぜ『受験』というものがあるのでしょう。行きたい高校に行けるようにしてしまえば良いと思いませんか? そうすれば、人気がない高校は人が集まらないため、学習環境や設備を良くするなど努力をするので、高校間での競争が高まり、より良い高校が増えるようにも思えます。では、受験がなかったらどうなるのでしょう。


まず、転校を余儀なくされる生徒、退学する生徒が増えます。当然ですが、高校の学習内容は中学より難しいです。中学では成績が悪くても進級できますが、高校では留年ということになります。受験によって学力で生徒を絞らなければ、勉強についていけない生徒が出てくるのは当然ですし、高校側もその生徒に合わせるわけにはいきません。


他にも様々な問題が出ると思いますが、何よりも『努力』というものをしなくなると思います。もちろん、部活に対して努力したり、ゲームに対して努力する人もいるでしょう。しかし、ここで言いたいのは『やりたいことへの努力』ではなく、『やらなくてはならないことへの努力』です。受験がないということは、成績を上げる必要性がなくなるということ、定期テストも高得点を取る必要性がなくなるということです。勉強というものは、脳を鍛えるために必要だと私は考えています。しかし、テスト結果がどうでもよくなり、成績もどうでもよくなれば、勉強を頑張る生徒はいるのでしょうか。もちろん、そんな条件下でも努力できるような人間になってほしいですが、現実的には難しいと思います。


受験が『学力』という名の『つめ込み』や『暗記』になってしまっていることで、思考力や読解力などが下がること、コミュニケーション力や問題解決能力などを育てようとしないことも問題ですが、それでも勉強を通して努力というものができるようにしておかないと、一人の大人として生きていく中で困ることになります。好きなことだけやって適当に生きていそうなYouTuberも撮影、編集、企画立案など、それだけで生きていくためにはすさまじい努力が必要です。やりたいことだけではなく、やらなければならないことも多々あります。『勉強ができる』ではなく、『努力できる』ことが重要です。


学校の勉強は、やるべきもの、時期、評価の方法などが決まっているため、『努力の仕方』というものを学ぶには良いものです。『100点を取る』ということが重要なわけではありません。努力すれば全員が100点を取れてしまうのであれば、それはテストとして相応しくありません。重要なのは全力を尽くしたかどうかです。今の中3に「去年の自分は全力だった?」と聞くと、全員がNoと答えるでしょう。


さて、あなたは今、全力で努力できていますか?

 
 
 

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