何かをやり抜こうとする意志の力。気力。(Weblio 辞書参照)
私立高校一般入試のの合否が出てきています。合格した生徒さん、おめでとうございます。
高校受験の一般入試は、ほとんどの人が一校だけの受験ではないと思います。何日も連続して受験するため、前日の合否がわからないまま次の入試…なんていうことも多いですね。
さて、「チャレンジ校だから落ちても仕方ない」と思って受験をしても、いざ『不合格』というものが出されるとショックを受けますし、むしろ受けてほしいと思います。チャレンジとはいえ、そこに向けて勉強したでしょうし、勉強した分だけ悔しいはずです。その悔しさが成長に繋がるからです。しかし、全く勉強していないのに悔しく感じるタイプの人は、今後がちょっと心配です。自信を過大評価しているか、物事に対して楽観的過ぎる可能性があるからです。
今回のタイトルの『精神力』。これを受験勉強を通して鍛えたいと考えています。
大変そうなことだから挑戦しない、やったらキツかったからすぐ諦める、自分は努力したと言うが周りから見ると足りない。そんな人間にはなってほしくありません。中高大のときに努力を怠り、そんな大人になってから修正するのは本当に大変です。
例えば、自分で解けそうにない難問があったとき。
①何分かけても考え抜く。
②解けないと感じたらすぐ質問する。
どちらが正しいでしょうか。
基本的には①の方が良いですが、1問に2時間かけて分かったとしても、本番でそんなに時間はかけられませんし、効率も悪いです。また、『理解したつもり』になるのが怖いです。そんなに時間がかかったのであれば、きっとしっかり理解はできていない可能性が高いです。②の人は、ちゃんと解き直しをすれば伸びます。ただし、『すぐ』に質問は良くないです。本番であればその問題に何分かけて良いのか、自分のできる手段を全て試したのか、仮定を立てて考えたのか。それでもダメだから質問するというのが理想です。
当塾では生徒の性格、能力、目標を考慮して、個々に対応を変えています。解けない問題で固まってしまう生徒に対しては、『○分考えて手が進まなかったら質問』というルールを設定し、ちゃんと考えずに質問する生徒に対しては、今どう考えていたのか、読み飛ばしている条件はないか、覚えていて使えそうなものはないかなど、『考え方』『考えるべきもの』を説明し、考えさせます。その後、ヒントを出し、答えまで誘導していきます。
勉強が嫌いな子というのは、基本的に考えることが嫌いで、そもそも何を考えれば良いのかわかっていないことが多いです。「ちゃんと考えなさい」というのは、無謀な指示です。
都立入試まで約1週間。しっかり勉強に向き合い、ギリギリまで成長し、良い結果を残してほしいです。
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