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7ヶ月

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 2020年6月19日
  • 読了時間: 3分

都立高校入試の出題範囲が変更になりました。様々考えた結果だとは思いますが、個人的には大問題だと思っています。『配慮』と表現されていますが、これは、今年度の生徒は仕方ないよねという『妥協』です。


教育委員会のHPに、『学力検査については、中学1、2年生の学習内容に加え、各教科における中学3年生の1年間の学習内容のうち、おおむね7か月程度で学習可能な分量を出題範囲とする。』と記載があり、除外する内容の説明があります。中2の3月から休校だったため、その内容から始めて7ヶ月だとすると、例年の10月くらいまでの進度になります。

例えば数学では、三平方の定理と標本調査が除外されます。一般的な中学校の授業では、7ヶ月でそこまで進みません。多くの中学校では2乗に比例する関数を扱う時期で、早いところだと相似に入るかなというくらいです。相似や円も除外しないと、かなりのペースアップが必要になります。ついてこれない生徒が出るでしょうし、ただでさえ差があった学校間の指導の差がより大きくなります。また、私立高校は他県の生徒も受験するため、範囲を変更しない可能性が高いことを考えると、塾に通っていない中学生は不利と言わざるを得ません。由々しき事態です。


しかし、最大の問題は、除外された部分の内容をいつ学習するのかということです。ほとんどの中学生が高校に進学しますが、私立中学や他県からの生徒もいますし、高校にもカリキュラムはあるので、高校がフォローしてくれる可能性は低いと思います。自力でやるとするならば、国語は漢字だけなのでともかく、英理社は大変で、数学は指導者がいないとほぼ不可能です。受験が終わった後の3月と春休みで何とかするしかないでしょうが、ここでも中学校によって対応に差が出ると思います。


話は変わりますが、私が危惧しているのが『受験生としての意識』です。「何でもっと早くから勉強しなかったんだろう」というセリフを数えきれないほど聞いてきました。塾講師や学校の先生、親から何を言われても、兄姉が苦戦している姿を見ていても、本人の意識はなかなか上がらないものです。今年度は休校によって意識が下がり、高校見学にもなかなか行けず、出題範囲が減ったことに対して『ラッキー』と感じている生徒が多いと思います。普通に過ごしていると、例年の11月くらいの意識で受験をすることになります。高校生以上の兄姉がいらっしゃる保護者様はお分かりになると思いますが、この時期はごく一部の生徒を除き、意識はまだまだ低いです。最上位層は崩れないと思いますが、中堅上位層から崩れ始めると思うので、今年度の受験は大混戦になると思います。


しかし、これはチャンスでもあります。周りのレベルが下がるということは、逆転ができるということです。1学期のテストが7月下旬から8月上旬にある中学が多いです。ここでまず結果を出さないと、逆転は難しくなります。『今』が最重要です。周りのペースなど気にせず、励みましょう。

 
 
 

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