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勝負の夏

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

『勝負の夏』

受験においてよく使われる言葉だと思います。


これは誰に対して言っているのでしょう。


基本的には受験学年である中3でしょう。

しかし、私は中2も『勝負の夏』であると考えています。




「これは何の変化を表したグラフでしょう。」

この時期に生徒たちに受験の話をするとき、こう聞きます。

生徒は色々考えてくれますが、正解は出たことがありません。

(まあ、突然そんなことを言われて出るわけがありませんが。)

皆さんは何だと思いますか?受験に関するものです。





これは、とある生徒の内申点の推移を表したものです。

左から順に、中1の1学期、中1の2学期、中1の学年の成績、中2の1学期…となっています。


中1の1学期は、内容が簡単であるということと、中学に入ったばかりの緊張感からある程度勉強を頑張ったので、悪くない成績が取れました。2学期は内容が難しくなったことと、部活が忙しくなったことで成績を下げてしまいました。3学期は特に頑張ったわけではないのですが、学年の成績であるため、『上がった』わけではなく『3学期分の平均値になった』ため、2学期よりは上がっています。

中2になると、1学期の内容がそう難しくないので成績は下がりませんでした。しかし、2学期に大幅に下げてしまい、3学期はまた平均値がつきます。上がったように感じてしまうため、危機感が薄れます。

中3の1学期は厳しくつけられるので少し下がってしまいました。中3の2学期の内申点が受験に使われるためかなり頑張り、大幅に上げることに成功しました。中3の3学期は、平均値であることと受験終わりで勉強しなくなるため下がりました。


受験に使われるのは中3の2学期なので、大幅に上がって良かった様に見えますが、3年間の最高値は中1の1学期でした。


上下の幅は個人差がありますが、同様の推移をする生徒が割と多いです。



なぜ、中2の2学期に大幅に下がってしまうのでしょう。


主な理由としては


①内容が急激に難しくなる

学校のペースによりますが、数学は1次関数と証明、英語は不定詞と動名詞など、難しいところを扱います。また、進むペースが急に速くなることもあり、ついていくことが大変になります。


②部活が忙しくなる

一部の部活を除いて大半の中3が引退し、自分たちが中心になります。気合も入るでしょうし、練習も大変になり、勉強時間が減ります。


③『受験生の意識』がない

中2は『受験学年』ではありませんが、高校受験をする『受験生』です。しかし、その意識がある生徒はほぼいません。志望校が決まっていない場合が多く、どれくらい頑張れば良いのかもわからず、周りも勉強を頑張っていないため、意識が低いままの生徒が多いです。


この様なことが挙げられます。


つまり、『中1より勉強内容が難しくなるのに、中1より勉強量が減るし、重要だと思っていない。』ということです。

成績、下がりますよね?当然です。



先程の続きで生徒たちにはこんな話をします。


「さっきのグラフをこうすればいい。」



「大切なのは中2の2学期に大きく下げないこと。もちろん上げられれば素晴らしい。でも、難しいし大変だから、下げないだけでいい。そして、厳しくつけられてしまう中3の1学期にも下げられない様にすること。ここは、どんなに頑張っても下げられてしまうこともある。『もっと頑張れ』っていう学校の先生からの檄みたいなもんだからね。もちろん上げられれば素晴らしいけど。それが達成できれば、中3の2学期に周りの人と同じ様に頑張っているだけでこれだけ上げることができる。こっちのグラフになれるようにしよう。3年の3学期も下がらない方がいいけど...受験終わってるしね…。でもその成績は高校には行くからね。合否には関係ないけど。」



理想の第一志望合格のためには、中2の夏の頑張りは非常に重要です。



中2に向かって「いいから頑張れ!」と言っても効果はないでしょう。

アドバイスは具体的である必要があります。

もちろん個人個人違いますが、一般論としては以下の様になります。


①わからないことをため込まない

テストの前にワークをやったらわからなくて全然進まない。こんな経験がある人は多いと思います。学校の授業で「ん?」「わからないぞ?」と思ったら、その日のうちに学校の先生や塾の先生に質問すること。それをやるだけでかなり変わります。


②大体で良いので目標を定める

見学などにも行けていないでしょうし、「第一志望は〇〇高校にする!」と決めることは中2には難しいと思います。なので、「英語は4、数学は5を取る」や「あいつには負けない」、「学年で20位以内に入る」などの目標を立てましょう。そうすると具体的に必要な点数が決まり、どのくらい勉強すればよさそうかがわかります。例えば、数学で4が欲しい人は、ワークで最も難しい問題(C問題、思考力を試そう、オープンセサミなどワークによって違います)は解けなくてよいですが、他の文章題などは解けなければなりません。3でよい人は基本問題の徹底が重要でしょう。


③コツコツやる

これが最も難しいです。できている人は成績が下がらないと思います。

学校の授業に合わせてワークを1日1ページずつ進める。進めるページがないときは、過去に間違えた問題を解き直す。配られたプリントを整理しておく。前の定期テストの分析から強化すべきところを確認し、それをやる。わからないことはすぐに聞く。これらをやるだけで十分です。

その人の現状と目標と能力によって変わりますが、中2であれば、毎日1時間で大半の人は十分だと思います。2時間やれるとかなり偉いです。ただし、『毎日』です。今これを読んでいる人の中で、『毎日1時間は必ず勉強している』と自信を持って言える人はいますか?この『毎日』が重要です。『テスト前は1日4時間』ではダメです。例を挙げると、7月から毎日1時間勉強すると、中間テストまでに100~110時間くらい勉強できます。2週間前から毎日4時間やったとしても56時間です。これだけの差になります。時間数だけ考えると、コツコツ1日1時間頑張れる人に追いつくには、2週間前から毎日8時間やってギリギリくらいですし、1日1時間の人もテスト前には時間を増やすでしょうから結局は勝てません。



重要なのでもう一度。

理想の第一志望合格のためには、中2の夏の頑張りは非常に重要です。


時間は有限です。高校受験のチャンスは1回きりです。(一部例外を除きます。)

しっかり積み上げていきましょう。


 
 
 

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