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定期テスト対策

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 6月7日
  • 読了時間: 5分

『定期テスト対策に力を入れています!!』


そんな塾が多くあります。

では、良い定期テスト対策とは何でしょうか。

そもそも定期テスト対策は必要なのでしょうか。



定期テスト対策に関して、以下の様な文をHPなどで見ることがあります。


①2週間前から始めます!

②無料で行います!

③学校別に対策します!

④過去問を使います!

⑤20点アップを保証します!


どれも良さそうな気がします。


定期テスト対策を行っている塾にお子様が通っている場合、テスト直後にこう聞いてみてください。

「じゃあ次のテストに向けて勉強しよっか!」

この質問に対して

「うん、頑張る!」

と返答があれば、定期テスト対策の効果が十分だと言えるでしょう。

「いや、テスト終わったんだけど…」

という返答であれば、たとえテストで良い点数が取れていたとしても、今後へのプラスは大きいとは言い難いです。


生徒本人がこの記事を読んでくれているのであれば、テスト後に何をすべきかがわかっていれば良いでしょう。



残念ながら多くの塾がその場しのぎの定期テスト対策を行っています。

とりあえずテストの点数が上がればいい。

ちゃんとやってますよ感があればいい。

子どもの勉強時間が増えればいい。

そんな感じです。


もちろん点数が上がって悪いことはありません。

点数が取れたんだから対策は成功だ、と考えるのであればそれでも良いかもしれません。


しかし、この様な定期テスト対策をしていると

『言われたことしかできない』

『何をすべきか自分で考えられない』

『管理能力がない』

『問題解決能力がない』

こんな育ち方をしてしまう可能性があります。


上記の①~⑥には以下の様な問題点があります。


①2週間前から始めます!

なぜ2週間前なのでしょう。テスト範囲表が出るからでしょうか。2週間の勉強で十分な結果が出せる生徒には良いでしょうが、大半の生徒はそうではないはずです。


②無料で行います!

無料なのは良い事です。しかし、そこには責任が生まれません。無料だと効果が無くても文句が言いにくいですよね。やってる側もお金をいただいている感覚がないので、手を抜く可能性もあります。


③学校別に対策します!

これも悪い事ではない様に聞こえますが、これこそ付け焼刃です。その先生が出しやすい問題を解くのでしょうが、先生の異動が合ったり、新任の先生だったり、問題傾向が変わったりすると効果が下がります。また、学校によって在籍数が違うと情報量に差が出ます。

つまり、サービスの質に差が出る、公平性に欠ける可能性があるということです。


④過去問を使います!

著作権法違反の可能性があります。


⑥20点アップを保証します!

長年塾講師をやっていますが、これは不可能です。

点数アップ保証をやっている塾は小さな字で注意書きが書いてあり、週〇回塾に通う、宿題が~、小テストが~、など様々な条件をクリアしなければ適用されないケースが多いため、「それができる生徒はクリアできるでしょう」という様な状態なこともあります。

そもそも『保証』って何でしょう。テストの点数が上がらなかったときに塾側がしてくれるのは、補習や返金です。ただ、保護者と生徒が返してほしいのは『時間』のはずです。結果が出なかった塾でさらに補習を受けても意味がないでしょうし、返金されてもテスト結果は変わりません。つまり、必要とされる補償はできないと私は考えています。



私が考える正しい定期テスト対策とは『定期テストへの対策方法を教える』ことです。点数を取るための問題演習は日頃やっていますし、余計な補習がなくても点数が取れるように日々の指導をするのが塾の力の見せ所です。具体的には『スケジュール管理能力と問題解決能力を養う』ことです。


・いつから勉強を始めれば良いのか

・何を、どれくらいやればよいのか

・志望校合格には何点くらい必要か

・苦手科目はどうすれば良いのか


この様なことを、自分で考え、講師からアドバイスを受け、自ら行動できるようにしていくこと。これが正しいと思っています。


1つ例を挙げると、テストが終わったら『分析』を行うように伝えています。

・何が良かったのかを確認し、それを次のテストにも活かす。

・間違えたところがどこから出題されているのかを確認し、次回はそれを強化する。

この2点が最低限必要です。

良かったところを確認することで、自分の勉強したことが正しかったことを認識し、次への行動に繋げます。間違えたところを確認することで、不足していたところを認識し、次は『いつ』『何を』『どのように』『どれくらい』やるのかを考えます。

『解き直し』ももちろん重要ですが、その問題を解けるようにすることよりも、次の結果にに繋げることの方が重要だと考えています。


また、常日頃の授業、小テスト、宿題など、全てがテスト勉強です。

分析をしっかりし、正しいテスト対策方法を知っていれば、学校の授業を聞きながら「あ、ここだな」と気付くことができ、宿題をやるときも「ここが出るだろうな」と思いながら解くことができます。2週間前から何か特別なことを始める必要はありません。定期試験範囲表は確認のために配られるものであり、テスト勉強のスタート合図ではありません。



定期テスト対策は、テストで良い点数を取ることが目的の1つではありますが、それは通塾の目的そのものでもあります。テスト勉強というものを通して、スケジュール管理能力や問題解決能力を養うこと。これが定期テスト対策の意義だと考えています。




他の記事でもそうですが、このコラムを読んでいただいている方には、『これが正しい』と思ってほしいわけではありません。「こういう考え方もあるのか」「いや、俺はこう思う」「私はこの部分は賛成だけど、この部分は納得いかない」の様に思いながら読んでほしいです。

自分の意見と他人の意見を比較し、新たな考えも知りながら、より良い選択をしていってほしいと思います。

 
 
 

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