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校長会の倍率

  • 執筆者の写真: 小沢良平
    小沢良平
  • 2021年1月9日
  • 読了時間: 2分

都立入試の校長会の倍率が発表されました。


休校で始まった今年。中3になったという自覚が足りず、高校見学に行けず、受験意識がなかなか高まらなかった生徒も多かったと思います。受験に対して不安になったり、当事者意識がなかったりということから、安全な合格を勝ち取るために私立単願を希望する生徒が増えるかと考えていましたが、都立志望の生徒は前年度から1.2%減と、そこまで大きな変動はありませんでした。


しかし、高校間の倍率の差が大きくなりました。大田区が含まれる旧第一学区では、小山台(男子1.20、女子1.19)と雪谷(男子1.28、女子1.29)の倍率が下がり、三田(男子2.08、女子2.93)と田園調布(男子1.97、女子2.00)の倍率が上がりました。考えられる理由としては、『下げ止まり』があります。

旧第一学区の高校は、日比谷(900)、小山台(830)、三田(810)、雪谷(700)、田園調布(670)、大崎(540)…という順になっています。(かっこ内は男子の1000点中の合格点の目安。) 日比谷は自校作なので特別な対策が必要になります。共通入試では上記の様に、三田と雪谷の間、田園調布と大崎の間、それぞれに大きな差があるため、「小山台や三田は厳しい気がするけど、雪谷には下げたくない。三田にしよう。」「大崎には下げたくないから田園調布で勝負しよう」という『下げ止まり』が起きます。これにより、小山台と雪谷の倍率が下がり、三田と田園調布の倍率が上がるという現象が起きていると考えられます。

また、小山台と雪谷はスポーツも盛んな文武両道の高校です。それが避けられた可能性もあります。


高校見学に行けなかったことや、昨今の子どもたちの性格や考え方から、『行きたい高校』がある生徒が減ってきているため、この『下げ止まり』が起きます。「不合格は嫌だけど、大きく下げるもの嫌。」「下げて受かるくらいなら挑戦して落ちた方が恥ずかしくない。」などと考えるケースがあります。本来は『行きたい高校』を見つけて、努力し、合格を勝ち取ってもらいたいですが、今年度は見学に行けなかったから分からないという生徒もいるため、難しい部分もあります。挑戦はしてほしいですが、価値のある挑戦でなければなりません。大した努力もせず、E判定なのに、下げたくないからそこを受けるというのは、正しい挑戦ではありません。何も得られず、成長することはできないでしょう。


どの高校を受ければよいのか、自分に合う高校はどこか、お悩みの方はぜひご相談ください。無料で進路相談を承っています。メールでのご相談も可能です。お気軽にお問い合わせください。

 
 
 

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